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間違いだらけの投信選び「すでに死んでいるファンド」

投資信託の信託手数料は、通常預かり資産1%程度ですね。この信託報酬を、ファンド運用会社(運用報酬)、ファンドを発売する証券会社(代行報酬)、信託銀行(受託報酬)の三者で分け合っていて、それがそれぞれの会社の利益になるそうです(これは最もシンプルなケースです)。

そこで本コラムでは、ファンド運用会社が利益として得られる運用報酬を預かり資産の0.4%と仮定して、ファンド運用会社がどのくらいの報酬を得ているのかを考えることにしてみます。

例えば、預かり資産1億円のファンドがあったとします。ファンドの運用報酬はいくらになりますか?

...そうです、たったの年間40万円です。10億円の預かり資産なら400万円ですね。

この報酬でファンドマネージャーの人件費や経費を取ると確実に赤字になっていることが想像出来ると思います。このことからファンドを維持するためには一定以上の資産規模が必要であることがわかります。

大きな運用会社ですと、数百のファンドを運用している場合があります。運用資産30億円以下のファンドは赤字であると仮定すると、運用ファンドの中で運用報酬で黒字になっていると思われるファンドは一握りしかないことがわかります。

それでは、運用会社は預かり資産の少ないファンドの運用をいったいどのようにしているのでしょうか。なんとか赤字を出さない様にやりくりする策は、次のようなものだそうです。

  •  一人のファンドマネージャーにいくつものファンドを担当させる。
  • 塩漬けにする
  • あきらめる。


これだけではありません。ファンドを縛り付けている制約はまだあります。それは親会社の証券会社の手数料報酬の為に、一定回数以上の証券の売買が義務づけられていることです。

少ない純資産でも良い成績をあげれば、資金が集ってくる可能性もあるでしょう。しかし、資産が少ないファンドはより悪循環に陥っているとも言えるのです。

これらのことを考えると、ファンドは一定以上の規模を持ったものから選ばなければ、ということが分かりますね。もちろん、出来立てのファンドやファンドオブファンズなどは別でしょうが。


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