債権価格と株価の相関

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ニュースで動く株価(11)「債権価格と株価の相関」

債券市場と株価の関係の話がニュースなどでも良く取り上げられています。どうして、株価と債券価格に関係があるのか?という話をします。
まずは、債券の金利の変動の仕組みを解説します。

[債券金利の動き]

長期金利は国債の利回りから計算される仕組みになっています。

例えば、金利が5%の長期国債があるとします。
これが、額面価格100円で取引されていると長期金利は5円=5%となります。

しかし、これが95円で取引される(債券価格の下落)と、長期金利は5円÷95円=5.26%になります(金利の上昇)。
逆に105円で取引される(債券価格の上昇)と長期金利は5円÷105円=4.76%になります(金利の下落)。

[債権市場の影響]

ではこの債券価格が上下すると株式市場にどのような影響を与えるのでしょうか。

まず、企業側としては債券価格の上昇(金利の下落)は企業の資金調達面でプラスになります。負債の金利負担が下落するからです。

次には、投資家から見ると、債券価格の上昇(金利の下落)は債券保有者の資金余力が増加することになります。さらに、金利下落により債券保有意欲が減り、資金が株式市場に向かいやすくなります。

簡単にまとめると、次のようになります。

○長期金利が上昇
→国債価格が下落して、国債の割安感から需要が増える
→相対的に株の需要が低下し、株価が下がりやすくなる

○長期金利が下落
→国債価格が上昇して、国債の割高感から需要が減る
→相対的に株の需要が高まり、株が上がりやすくなる


金利上昇の株価への影響は一般的にはマイナスと考えられていますが、景気回復局面においては必ずしも金利が上がれば株価が下がるとはいえません。
特に現在の日本のように歴史的な低金利で、さらに日銀から資金が大量に供給されている状態の場合、株価上昇と金利上昇が同時に進行することもありえるでしょう。

[金利上昇局面での行動]

最後に金利が上昇するときにどういう投資行動をとるべきか、指針をまとめておきます。

[避けるべき行動]
  • 金利が騰がると収益力が落ちる企業への投資(銀行、借金の多い企業等)
  • 固定金利の債券の購入や新規の定期預金の開始
  • 借入金の多い業界、企業の株式の購入
  • 変動金利での長期の借り入れ(金利負担が上昇するため)
[プラスになる可能性がある行動]
  • 変動金利、期間の短い運用
  • 手持ちの資金が潤沢な企業の株式の購入
  • 固定金利で長期の借り入れ
  • 円高メリットを受ける企業への投資(金利高→円高となった場合)

→ニュースで動く株価インデックス

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