もっともシンプルな理論株価 DCF法とは 

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もっともシンプルな理論株価 DCF法とは

置いておくだけで年に一度キャッシュを生んでくれるマシンがあったとします。
キャッシュは増える場合もあれば、時々壊れて出てこないこともあります。
皆さんはこのマシンを、いくらまでなら購入しますか?

上記がこれから説明するDCF法(Discounted Cash Flow法)と呼ばれる、企業価値の算出手法の発想です。
企業の金銭的価値を、その企業が将来的に生み出す(であろう)キャッシュ・フローを考慮して算出します。
これから最も単純なDCF法について解説します。

今もらう?来年もらう?

お金の価値は時間によって変化します。
例えばあなたが100万円を受け取るとした場合、今受け取るか・来年受け取るかで価値が変わってきます。
なぜかというと、今受け取った100万円は1年間運用して増やすことができるからです。金利3%の定期預金に入れておいたとすると来年には103万円になっています。

逆に来年100万円を受け取る人は、同じ3%で運用したと考えて今97万円をもらったのと同じことです。
このように同じ100万円を受け取る場合でも、タイミングによって今の価値(現在価値)で3万円の差が出ました。

では、上記のキャッシュマシンの例に戻ります。
1年目に100万円、2年目に120万円、3年目に80万円を生み出し3年間で壊れるとします。
この間、銀行の定期預金の金利は3%です。このマシンの価格を算出してみましょう。

1年目の100万円の現在価値:上記で解説したとおり97万円になります。
2年目の100万円の現在価値:113.1万円 ・・・120/((1+0.03)*(1+0.03))
3年目の 100万円の現在価値:73.2万円 ・・・80/((1+0.03)*(1+0.03)*(1+0.03))

この3年間分を足し合わせた合計(283.3万円)よりもマシンの価格が安ければ、「買うべき」という判断ができるというわけです。

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