品貸料・逆日歩(ぎゃくにちぶ)

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株価を読む(6)「逆日歩(ぎゃくにちぶ)」

貸借取引(信用取引)で、買い残(融資残)が売り残(貸株残)を下回る「株不足」状態になると、不足した株券を、どこかから調達してこなければなりません。

信用売りとは、もともと「ないものを売っている」わけですから、受け渡し日までに不足分の株券を調達できないと、受け渡し遅延の“証券事故”となってしまいます。

まず、株不足が生じると、その銘柄を大口所有している証券会社、生・損保などにその旨の通知を行います。
これを受けて入札が行われ、「いくら以上なら、手持ちの現物株券を貸してもいい」という形で、膨大な保有株券を持つ生保、損保などの機関投資家が5銭刻みで入札参加します。
この時株券を借りるために機関投資家に支払う金額(金利)を品貸料と呼びます。

品貸料が発生すると、制度信用取引を行っている全ての売り方はその金額を支払わなければならず、全ての買い方はその金額を受け取ることができます。
この 品貸料は「逆日歩(ぎゃくにちぶ)」とも呼ばれます。

逆日歩はカラ売りを行う売り方にとっては不利な条件になります。

逆日歩は通常は1株当たり何銭、何十銭という額ですが、まとまった株数を保有しており、連日逆日歩がつくようなケースでは売り方にとってかなりの負担になります。
逆日歩の重さに耐えられなくなった売り方が、高値圏での買い戻しを余儀なくされた場合、相場が急伸する「踏み上げが起きます。

の逆日歩発生の際に、買い方優勢の状況に追い込むという作戦で仕手筋にも利用されることがあるそうです。
一つの投資判断方法として使えそうですね。

[関連コラム]
需給関係(信用買い・信用売り)
(補足)信用取り組み倍率とは

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